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Harvest report 2020

今年の冬は乾燥しておりブドウの収穫量は減少したものの、早い時期からよく熟成されていたため、2020年は非常に特別で、結果として良い収穫ができました。新型コロナウイルスが蔓延する前にブドウの植え付けを開始しなければならないなどのウイルス対応も必要になりましたが、最終的には2020年のビンテージワインを最高品質で作ることができました。

 

カサブランカ・ヴァレーでは冬は降水量が少なく霜がよく発生し、夏1月から2月の熟成期間は気温が高温でした。その気象状況がブドウにも影響し、今年は例年よりもシャルドネとソーヴィニヨン・ブランの収穫量が約30%減少しました。しかし例年より10日早く収穫したりオープンキャノピーを管理したりすることにより、ブドウ畑には有利に働き、ワインの香りやフレッシュネス、バランスや余韻の長さを最大限に保つことができました。

マイポ・ヴァレーのトリニダワイン畑ではブドウの収穫量の減少に苦労しました。収穫の時期も、例年より平均して18日も早くなりました。マイポ・ヴァレーでの熟成期間には高い気温が続き干ばつも起きたことから、赤ブドウの収穫は予想していたよりも少ない結果となり、特にカベルネ・ソーヴィニヨンが最も影響を受けました。しかしながら、この状況により私たちチラノのメルロー、カルメネール、シラー、カベルネ・ソーヴィニヨンは、より濃厚で深みのある、最高品質のワインとなりました。これらのワインは高いポテンシャルを持っています。

コルチャグア・ヴァレーでの収穫は約2週間早く行われました。気温も高温で降水量も少なかったのですが、灌漑の徹底した管理と適切な収穫時期の決定により、収穫量に大きな影響はありませんでした。このコルチャグアの素晴らしいテロワールにより、チラノの赤ワインはより濃密で複雑、リッチな香りやフレーバーの余韻が長く広がる味となっています。

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